
クロちゃんが死んでから、季節が一気に進み、ほんとあの日が境目だった。オラも一気に老け込んだ(ようです)
あの後、すごく天気のいい気持ちのいい日が多くて。こんなさわやかな寂しさははじめてだ。でも、昨日あたりから「いつ泣き出すかわからない症候群(51歳男性)」はやっとおさまりましたよ。いつ泣くか自分でも読めないからさ、歯磨き途中で泣き出すと、わや(笑)
ギンちゃんは直後、明らかに様子が変で、外に出ても家を離れようとしないし、もしかしてクロちゃんはどこかに連れていかれて、自分も拉致されると思ったのかも(笑)
クロはもう一年前からいくら食べてもやせて行く一方だし、こんどの冬は乗り切れないんじゃないかって薄々思っていました。だけどいざ死んでみると、色々後悔することもあって。今回またごはん食べなくなった時もムラはもうできるだけ楽にしなせてあげようと思ってたみたい。
でもクロちゃんさ、死ぬその日まで、首すわってないのに牛乳を必死に飲んでいたんですよ。猫に生き様を叩き付けられたよね。だからオラ死なないんじゃないか?ってどっかで思ってて。息が止まってあっけなく心臓が止まった時は、自分ののんきさをまず悔いた。
でも最後意識のない状態でモミモミ(猫飼ってる人ならわかるでしょ?)やっていたのが、オラ達の救いになっております。
あと、クロちゃんと同時にもうあのわけのわからないオラの「クロちゃんのテーマ」がこの地上から消えたのかと思うと寂しい。オラ自身が(笑)試しに唄ってみたら、あの少年のような高音の伸びは、やはりクロちゃんを胸の上に置いて唄わないと無理だということが判明。
火葬にしたんだけど(上の写真の壷にお骨が入っています)業者が「セリフ棒読みやんけ!」的な感じで、つまりすごく雑だったんだけど、その雑さ加減に救われた。ぱんぱんに膨れた風船にいい感じで穴をい開けてくれた気がした。
火葬の帰りさ、自分が漫画みたいなトボトボ歩きになってるのに気づいて!トボトボ歩きってこの世にほんとうにあるんだね(笑)どうがんばってもトボトボ歩きにしかならないのよ。
この1週間ひたすら10年分のクロちゃんの画像を収集していたんですが、猫ってわかりずらいんだけど、やっぱ確実にクロちゃんも歳とってたのがわかって。でもクロちゃんよりも、関係ないんだけどムラがいろんなことやってるな、つーか、やらされてるな(笑)まずそこに感動した。オラが撮るクロちゃんの写真はもうワンパターンであんまりいいのなかったな。でもその膨大な写真を見ていると、たぶんクロちゃんも楽しかったんじゃないかな?って思えて少し楽になったし、それらを見るだけで未だ生きているかのように臭いも手触りも思い出せるから落ちつく。
最後、他人からしたらそこらの野良猫に見えないのを重々承知で「クロちん写真館」を貼らせて頂きます。東京の野良猫時代の写真が出てきてさ、この時、ベランダの前の枝の中に「監視小屋」を作られてさ、それで根負けして家に入れてしまったのがクロちゃんとの時間の始まりでした。その後、拉致され「北の猫」として暮らすという一生でした。

この時はまだ飼ってはいなかった。我々は猛烈なアタックを受けておりました。

えらいところにつれてこられたニャ〜とかなんとか。

昔は木もガンガン登る猫でした。確かこの家ついていきなりこの木に登った記憶がある。

人参畑の番兵はクロにまかせておけば安心でした、ウソ。

この景色を見て思ったこと。世界が平和でありますように、ホント。

ギンちゃんの出現は誤算だったニャ〜。

なんかよくわからないけどこの写真好き。

何万回見ただろうか?このぺろぺろシーン。

この製作中の腹巻は気に入ってもらえなかった。

今もどこかでこのポーズで寝ていてくれるといいな。

クロちゃん、本名クロマチックダンディマシンガン号 2017年9月2日17時30分没